ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。

メッセージ

春から初夏にかけては、野の花たちの出番到来!我が家の裏庭も玄関前のささやかな庭も野草が咲き乱れています。私があちこちで集めてきて植えているのです。人はこれを「雑草」と呼び、多くの人達が「名もなき~」という形容詞付きで呼びます。
でも実は、どんな花にも草にも、ちゃんと名前があるのです。自分が知らないだけで、調べもしないで「名もなき雑草」と発想すること自体が傲慢だと思います。そしてその発想は人を見る目にも繋がると思うのです。有名な人物とそうでない人々と、相手によって態度が違ったり、自分の興味や損得勘定で人への見方や言葉遣いが変わる人が多いのは、そういうことではないでしょうか。
私は昔から、季節ごとの雑草を、小さな空きビンやコップに生けて、子ども達の目の高さに近い靴箱の上に並べています。1つずつ名前を書き、自分のコメントを書く時もあります。子ども達に、季節や自然を認識してほしいのと、自分が知らなかったどんな花や草にもちゃんと名前があり、それぞれの役割を果たして存在していることに思いを馳せてほしいからです。
今週私は、駅近くの電柱の根元、アスファルトの割れ目から芽を出し2~30㎝も逞しく伸びた細い茎の先に、清楚で可憐な花が咲いているのを見つけ、水が足りなさそうだったので、家に連れて帰りました。初めて見た花だったので調べてみると「姫檜扇菖蒲」。葉が檜扇に似ていて花が菖蒲に似ていることで名付けられたヒオウギアヤメのミニチュア版というネーミングのようです。
アスファルトの割れ目からさえ萌え出で、その生命力と逞しさの象徴であるべき花、その、あまりにもそぐわない清楚さ可憐さ――私の足を止め、連れて帰らせたその個性と役割に改めて感動を覚えたある日の午後でした。

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