ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。

ムジカ工房-メッセージ写真3月もくれん蕾

メッセージ

二月末に雪が降ってあんなに寒かったのに、三月初旬の春の日差しで、我が家のもくれんの大木の枝は一斉に花のつぼみを膨らませました。この勢いでいくと今月中旬のうちに満開になってしまうかも知れません。(毎年お花見にいらして下さる方、今年はお早めに!)
私は現在と同じ大阪府高槻市で生まれ、父の転勤で5歳までは博多で過ごしましたが、幼稚園入園と同時に高槻へ戻り、以来70年間ずっとこの地で暮らしてきました。三月下旬にもくれんの花が満開となり、四月初旬に桜が満開となるので、関西の人々は、小学校の入学式では校門の桜の木の下で親子一緒に記念写真を撮るというのが定番(?)でした。
ところが近年は、暖冬で、小学校の入学式の頃には桜の花が散ってしまっていて、校門での「春」や「入学式」を象徴したり「ピッカピカの一年生」を引き立てるものがなくなってしまいました。

でも、地球温暖化における諸問題は、こんな生やさしいものではありません。絵にも音楽にも表現されるヴェネツィアの運河の風情や小(さざ)波の美しさ…どころか運河の水位が年々上昇し、家屋の浸水に繋がっているという住人の不安は、開花の時期が早まった程度の問題ではないのです。夏の猛暑で命を落とす人々や、草木が枯れて食べ物がないので冬眠できずに寒くなってまで仕方なく人里に出没する熊の急増、等々…すべて根源は同じです。世界中の人々が、心を合わせて、CO2排出問題に取り組み、まっ向からその問題を否定するトランプが世界的にも影響を及ぼすアメリカの大統領に再選されないことを心から祈ります。

天然の四季も、人生の春秋も、願わくば想定内でありたい、穏やかでありたい、と願っているのは私だけではないと思うのですが・・・。

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