ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。

ムジカ工房-2012年過去のコンサート

2012年 コンサート

2012年12月11日(火) 「ショパンへの道」vol.19(最終回)

北村智恵ショパン・ピアノ作品全曲レクチャーコンサート
「ショパンへの道」vol.19~落穂ひろい~

日時:12月11日(火)19:00 開演
会場:高槻市立総合市民交流センター8Fイベントホール
料金:前売3,000円/当日3,500円
チケット1枚につき、500円を、「東日本大震災」被災遺児のための義援金とさせて頂きます
主催:ムジカ工房

[出演]
高瀬佳子、清水道代、寿恵由希子、北 聖子、望月 優 (ピアノ)

[プログラム]
ショパン:
 エコセーズ
 葬送行進曲
 コントルダンス
 ラルゴ
 モデラート
 ギャロップ・マルキ
 ブーレ(以上、すべて遺作)
 ワルツ 3曲、マズルカ 6曲(遺作含む)
 プレリュード 変イ長調(遺作)、op.45
 ロンド op.5、op.16 など

■「ショパンへの道」ファイナル
 2010年を目途に生誕200年を記念して、2003年から始めましたこのショパン ピアノ作品全曲レクチャーコンサートシリーズでは、ショパンがピアノ以外に唯一愛していたチェロとの合わせものや、唯一の連弾曲等、日頃、一般のコンサートで耳にする機会の少ない(またはない)曲もプログラムに取り入れたことにより、このシリーズは、いつのまにか2010年をはるかに超えてしまいました。
 ファイナルを迎えます今回も、演奏される曲のほとんどが、一般のコンサートでは滅多に聴かれることのない曲、または、全く知られていない曲ばかりです。
 これまでは、過去18回にわたって、各回、テーマごと、もしくはカテゴリーごとに拾い上げた曲を多くお聴きいただきましたが、このたびお聴きいただく曲は、すべて、時間の関係で扱えなかったものや、それぞれのテーマ、カテゴリーに属さなかった曲の数かずです。
 いわば、ショパンの全ピアノ作品における”落穂ひろい”というわけです。
 そういう意味でも、ショパンの意外な面や、逆に作曲上の本質のようなものをも窺い知れるチャンスとも言えます。
 彼の生活上の様ざまな場面で書かれた小品から、最もポーランド人作曲家としてふさわしい大作まで、あるいは真作かどうか疑わしいとされる作品や、同ジャンルの有名作品のみが一人歩きしてその陰に隠れてしまった秀作も含め、ショパン作品の本質を再検討・再認識していただくことに繋がる内容です。
 「遺作」が多いことにおいても、幼少年期から晩年に至るまでショパンが常に自らの「芸術性」を高め、「音楽」の役割りや自分自身のアイデンティティを確かめるが如く書き続けた作品のあり方とその意味が、よく伝わるレクチャーコンサート「ショパンへの道」の最終回にしたいと思います。
(by 北村智恵)

2012年08月31日(金) 「ショパンへの道」vol.18

北村智恵ショパン・ピアノ作品全曲レクチャーコンサート
「ショパンへの道」vol.18~ショパン 若き日の舞曲~

日時:8月31日(金)19:00 開演
会場:高槻市立総合市民交流センター8Fイベントホール
料金:前売3,000円/当日3,500円
チケット1枚につき、500円を、「東日本大震災」被災遺児のための義援金とさせて頂きます
主催:ムジカ工房

[出演]
林佳勲(ピアノ)、雨田一孝(チェロ)、雨田万由美(ピアノ)

[プログラム]
ショパン:
 ワルシャワ時代のポロネーズ 7曲
 春(歌曲より)
 ソステヌート(以上、遺作)
 チェロとピアノのための序奏とポロネーズ op.3
 ボレロ op.19
 華麗なる変奏曲 op.12
 タランテラ op.43
 演奏会用アレグロ op.46

2012年07月16日(祝) 第8回希望コンサート「みんなの音楽」

音楽の愉しみ・出会い・感動・元気
第8回希望コンサート「みんなの音楽」

日時:7月16日(祝)13:00開演
会場:高槻現代劇場 中ホール
入場無料・要整理券
主催:ムジカ工房

[出演]
北村智恵(司会)
日下部吉彦(コメンテーター)
雨田一孝(チェロ)、雨田万由美(ピアノ)、曽我部千恵子(ヴァイオリン)、新ゆう(ピアノ)、片山旭星(琵琶)、高瀬佳子(ピアノ)、清水道代(ピアノ)、ヤン・チモシュコ(ギター)
音楽を通して、瑞々しいもの、美しいもの、暖かいもの、等さまざまな発信を送って下さる演奏者・演奏家

[プログラム]
プロの演奏家による「祈り・願い」
・チェロとピアノのデュオ
・ヴァイオリンとピアノ
・筑前琵琶
・2台ピアノ
・木管5重奏
・朗読とピアノ
・クラシックギター

アマチュア演奏者による瑞々しい演奏
・今年は、岩手県から被災者学生が演奏のためにやって来ます

■この「希望コンサート みんなの音楽」は、「老い」も「障がい」もひとつの個性と考え、さまざまな条件の人たちがどれだけ音楽を楽しみ、また、どれだけ共に感動を分かちあえるかということを伝え合うコンサートです。このコンサートの主催主旨に賛同してくださった「サポーター会」会員の皆さまのご支援によって、今年、第8回を迎えることができました。また前年より、チャリティ・コンサートとして、「サポーター会」会費の半額分を「東日本大震災」被災遺児のための義援金とさせていただいております。
■今年は13組の演奏家たちが、音楽を通して、瑞々しいもの、美しいもの、暖かいもの、さまざまな発信を送って下さいました。このコンサートを通して、音楽のもつ大きな力に、きっと多くの方がたが元気や勇気や人間としての希望までをも共感して下さったことと信じます。
より多くの方がたと感動を分かち合えるコンサートになりますよう、来年もぜひ、会場へ足をお運び下さい。
■このコンサートは、「サポーター会」の会費によって運営しています。
前年度より、サポーター会費の半額分を、「東日本大震災」被災遺児のための義援金とさせていただいております。

2012年04月26日(木) 「ショパンへの道」vo.17

北村智恵ショパン・ピアノ作品全曲レクチャーコンサート
「ショパンへの道」vol.17~ショパンの原点・変わらざるもの~

日時:4月26日(木)19:00 開演
会場:高槻市立総合市民交流センター8Fイベントホール
料金:前売3,000円/当日3,500円
チケット1枚につき、500円を、「東日本大震災」被災遺児のための義援金とさせて頂きます
主催:ムジカ工房

[出演]
高瀬佳子(ピアノ)、望月優(ピアノ)

[プログラム]
ショパン:
 バラード 第4番 op.52
 バルカロール op.60
 新しい3つのエチュード
 マズルカ op.56-1,2,3
 ワルツ 遺作(op.69-1,2 op.70-1,2,3)

2012年03月09日(金) 「もうひとつの音楽史」第1回

幕末明治の英国外交官アーネスト・サトウの日記から読み解く
「もうひとつの音楽史」第1回 日本洋楽事始め~横浜・居留地音楽

日時:3月9日(金)18:00 開場
   18:30~ プレトーク「アーネスト・サトウと”西洋”音楽」
   19:00~ コンサート開演
会場:大阪市中央公会堂 小集会室(大阪・中之島)
参加費:前売4,000円/当日4,500円 (資料込)
参加費には、「東日本大震災」被災遺児のための義援金500円を含みます。
主催:ムジカ工房


[出演]
北村智恵(解説/司会)
橋本喜郎(企画/資料)
木下千代(ピアノ)、井上朋子(ピアノ)、雨田一孝(チェロ)、雨田万由美(ピアノ)
石井聡子(ヴァイオリン)、杉本明子(フルート)、上村朝子(ソプラノ)、望月優(ピアノ)

[プログラム]
ウェーバー:祝典序曲 op.59(ピアノ連弾)
アラール:ヴェルディのオペラ「椿姫」の主題による幻想曲 op.38
ランゲ:レントラー「おばあちゃん」
プラガ:セレナーデ
メンデルスゾーン:オペラ「異国よりの帰郷」 序曲 (ピアノ連弾)
フンメル:ピアノ三重奏曲 第4番 ト長調 op.65

■NHK大河ドラマ「竜馬伝」でも登場した「アーネスト・サトウ」。彼が、65年間書き綴っていた日記に、音楽鑑賞の記述が出てくる。その中には、現在では演奏されることなく、聞いたことのない名前の作曲家の作品が、数多く記されている。どうして今では、演奏されなくなったのか…
忘れ去られた名曲にスポットを当て、私たちが知っている音楽史とはまた違った、「もうひとつの音楽史」を紐解くコンサート。
コンサートをより楽しめるよう、プレトークを開催。プレトークに参加できない方のために、コンサート内容に関連した資料を、参加者全員に配布致しました。
会場では、アーネスト・サトウの生涯、年表、日記の複製などの展示や、開港した当初の横浜の様子がわかる、絵や絵葉書、写真の展示を行いました。
■明治・大正の雰囲気を留めた中之島の中央公会堂で行われた室内楽の夕べ。
アーネスト・サトウが日本で活躍した頃にタイムトリップしたような、当時のサロンコンサートに参加しているような、そんな雰囲気を味わうことのできるコンサートとなりました。
来年、第2回を開催予定。幕末明治に活躍した英国外交官アーネスト・サトウの日記に書かれた音楽鑑賞の記録。そこから見えてくる「もうひとつの音楽史」とは…。あなたも一緒に時間旅行してみませんか。

■アーネスト・サトウ(Sir.Ernest.Mason.Satow.G.C.M.G)
1843年6月30日生~1929年8月26日没。英国人外交官・日本学者。1861年8月英国外務省の通訳生採用試験に合格。清国を経て、1862年9月横浜の英国公使館に着任。その天才的な語学力に日本的な名前も手伝って、西郷隆盛や伊藤博文などの勤皇の志士たちと親密な関係を築く。維新回天運動の指針となる「英国策論」を22歳で著す一方で、日本文化に関する論文や翻訳を発表、旅行記や口話辞典などを出版して日本学者としても活躍する。1882年末に日本を離れ、1884年シャム(現在のタイ)総領事~弁理公使、1889年ウルグアイ弁理公使、1893年モロッコ全権公使を歴任し、1895年全権公使として再び日本の土を踏む。1900年清国公使に転任、1906年に退官した後、枢密院顧問官とハーグ国際仲裁裁判所英国代表に任命され、1907年ハーグ万国平和会議に英国次席代表として出席する。引退後はデヴォン州オタリー・セント・メリーに居を定め、治安判事や、地域の各種団体、協会役員などを務める。晩年にロングセラーとなる「一外交官の見た明治維新」(邦題)を出版。毎日数種の読書と2時間程度のハードな散歩を欠かさなかったサトウは、その日記の中に大好きな音楽鑑賞の記述も数多く残している。18歳で故郷を離れる時からつけ始めた日記は、83歳で筆を擱くまでの65年間で45冊に及び、彼の生きた時代を知る貴重な資料となっている。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事