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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

最新情報

2017年2月17日(金) 北村智恵のちょっとクラシック vol.8

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ムジカ工房レクチャーコンサートシリーズ「北村智恵のちょっとクラシック」

vol.8 ショパンの実像④
「ノクターンは モノ・オペラ」 
日時:2017年2月17日(金)18:45開演(18:15開場)

会場:カワイ梅田コンサートサロン"ジュエ"(大阪駅前第3ビル1F)
料金:前売4,000円/当日4,500円
主催:ムジカ工房/後援:ちえの輪倶楽部/協賛:カワイ梅田
チケット取扱い:
●ムジカ工房 TEL 072-689-0727 info@musicakobo.com
●カワイ梅田 TEL 06-6345-8300

[出演]
北村智恵(講師)
林佳勲(ピアノ)

[プログラム]
ショパン ノクターン
 変ロ短調 Op.9-1   へ長調 Op.15-1   ト短調 Op.15-3 
 嬰ハ短調 Op.27-1  変二長調 Op.27-2  ロ長調 Op.32-1
 ト長調 Op.37-2   ハ短調 Op.48-1   変ホ長調 Op.55-2
 ホ長調 Op.62-2 

[メッセージ]
 ショパンは、ワルシャワ時代に書いたホ短調の遺作を含め、彼自身が「ノクターン」と名付けた作品を20曲も書き残しています。その内の18曲が生前出版されています。ショパンにとっての「ノクターン」とは、17歳のときに初めて作曲したものから晩年に至るまで長年に亘って、マズルカやポロネーズ等、祖国ポーランドへの愛国心や郷愁から書き続けた民族的な作品とは別世界の、ショパン自身が自由に、しかも独自性を追求し続けたジャンルと言えるでしょう。それは、当時、産業革命を背景に飛躍的な発達を遂げた「ピアノ」という楽器の可能性──その表現力を、最大限に追求し尽くすほどの、作曲技法への試みであり、演奏技術への開拓だったとも言えます。

 彼にとっての理想の音楽は「オペラ」でした。それでも彼はオペラを1曲も作曲していません。彼にとっては、生まれ育ったポーランドの母国語も、人生の半分をパリで過ごしたフランス語も、いえ如何なる国の言葉でも、その言語を理解できる人達にしか通用しない(理解されない)ような音楽を「出版」したくなかったからです。当時トレンディだった「標題」を、彼は自分のピアノ作品に一切用いなかったこと、そして、ポーランドの詩人との友情や亡命ポーランド人の集会等のために19曲もポーランド語の歌曲を作曲していながらそれらを一切出版しなかったことからも、それは推察されることです。

 ショパンはピアノという楽器に、「歌うこと」と「語ること」を託したのです。長年に亘って、それらを追求し、作品として完成させ(自信を持って)出版し続けた「ノクターン」のあり方がそのことを物語っています。独唱あり、重唱あり、合唱あり、主役のアリア(歌謡性のある歌)あり、レシタティーヴ(セリフや話し言葉のような語り口調)あり、場面転換あり......ショパンの「ノクターン」は、まさに、ピアノで演奏する一人オペラ、モノ・オペラと言えるでしょう。そのことを実感して頂けるレクチャー・コンサートと致します。

 演奏は、ショパン生誕二百年記念に、ナショナル・エディション(原典版)に基き「ノクターン全集」をリリースされ、繊細かつドラマティックなショパン演奏で定評のあるリン・ジャシュン氏にお願いしています。

 最後の回が、2月という寒い季節になってしまいましたが、どうぞひとしずくのショパンで心を暖めにいらして下さい。心からお待ちしています。




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