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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

レッスンQ&A

Q9 絵本を読んだ方が良い?

※『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に関する質問
Q9

『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に載っているそれぞれの曲は、すべて標題音楽なので、タイトルがついているから音楽の内容もイメージしやすいだろうと思い、レッスンのときに絵本を一緒に読むということはついつい省略?してしまっていましたが、実は私自身が、このピアノの本に出てくるいろんな動物の話や名前もあまり知りません。
ピアノのレッスンの時間を削ってまで絵本を読んであげたり一緒に読んだりすることに少し抵抗があるというか、勇気がいるのです。
それでもやはり絵本を読んだり読ませたりしたほうが良いのでしょうか?

(回答:北村智恵)
→この本に関して、それぞれのページに登場する動物の名前や、その動物が主人公である巻の絵本は、やはり知っておいていただきたいと思います。なぜなら、例えば、「ナトキンの踊り」がどんな踊りなのか、「ピーターとベンジャミンのおはなし」 がどんなお話なのかによって、タッチや音質・音色・ディナーミクまで変わってくるはずだからです。
 また、「ピアノのレッスンを削ってまで」の解釈ですが、表現のために必要なことをイン・プットすることは、私自身は「ピアノのレッスン内」のことと解釈しています。ベートーヴェンのソナタをレッスンするときに、ベートーヴェンの交響曲も聴いたことのない生徒には、30分以上かかっても、いずれかの交響曲を選んで全楽章聴かせますが、それは「レッスンを削ってまで」ではなく、それがレッスンそのものであると確信しています。ベートーヴェン・ソナタの レッスンも、『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』におけるレッスンも、音楽の本質(=表現するという行為)を身をもって教え伝え、生徒に定着させる働き、そしてその丁寧さにおいても、私は、同質であるべきと信じています。レッスンにおけるクオリティをどこまで求めるのか、またそのための優先順位をどうつけていくのかが、指導者に問われるところであり、指導者自身のクオリティを高めて行くことにも繋がると信じます。
 加えて、児童文学者ビアトリクス・ポターの作品、全23巻の絵本そのものの含蓄も、大人である先生方にこそ、子どもたち以上にその含蓄の意味や深さを読みとって頂きたいと願っています。音楽する人にこそ必要な能力だからです。




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