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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

レッスンQ&A

Q7 左手と右手の音のバランス

※『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に関する質問
Q7

①2巻の「春風」で左手の和音をバランスよく弾くことに気をとられてしまい、右手のメロディーと合わせると、メロディーよりも和音を大きな音で弾いてしまいます。
②1巻の「きょうにさようなら」で各段3小節目を弾くとき、左手の音を静かに弾こうとするとその手に力が入ってしまったり、逆に右手のメロディーをきわだたせようとすると、そこだけ右手の音がとても大きな音になってしまいます。

(回答:北村智恵)
→①も②も原因は1つです。意外と思われるかも知れませんが、テクニックの問題ではありません。このような場合、おそらく、先生の説明はよく聴き、理解もしていると思われますが、もっと基本的な問題──歌わせて弾く(=ピアノで歌わせる)ということができていない段階、つまり頭で弾いているのであって、心で弾いていないからです。メロディーを、声に出して歌うのと同じように指で弾きこなす(歌いこなす)ことができるまでの「弾き込み」が、まだまだ足りない状態です。言い換えれば、両手で弾くにはまだまだ早すぎる状態ということです。
 ①②いずれの曲も、メロディー・ラインのみを取り出して歌わせて弾く段階を丁寧に指導すれば、生徒自身の手がそれを求めるようになるので、それ以外の音は自然に脱力してしまうように必ずなります。単旋律をピアノで美しく歌わせる指導にどれだけ時間をかけたかがポイントです。メロディーの1音1音やそのつながり方、音ののび(打鍵後の音)に至るまで聴き込むことができる段階になれば、必然的に主旋律を弾き込んでいる状態になっている はずなので、それを上まわる音量や邪魔する固い音などが反対側の手に生れ出ることは絶対起こりません。
 どの段階に時間をかけ、何を求めたかの結果が「技術」を生み出すということです。素人が見ると譜面は一見易しそうですが、「音楽する」ことの奥深さを「先生」だからこそ丁寧に教えてあげて下さい。本のページの進度ではなく、奥深さをきわめて行くことの喜びは、妥協さえ しなければ必ず伝わります。




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