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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

レッスンQ&A

Q4 スケールの練習は?

※『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に関する質問
Q4

『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』では、指くぐりや指越えは出てくるのに、スケールの練習は出てきません。
他のメソードでは、主要な調の音階練習にページを割いていると思いますが、メソード期にはスケールの練習はしなくてもよいのでしょうか?
また、どのような時期に、スケールを練習しはじめたらよいのでしょうか?

(回答:北村智恵)
→『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』はピアノ・メソッドです。「メソッド」とは、「演奏を通して楽典を学ぶ本」のことであり、言いかえれば、「ピアノを弾くことで譜が読めるようになる」というのが目的です。
 さて、スケール(音階)やアルペジオ(分散和音)というものは、譜が読める(=8分音符や16分音符、何の音をどの指で弾く、等が理解できる)からといって弾けるものではありません。理で解することではなく体で習得することであり、ひとことで言うとそれは、「技術」を身につけるための練習です。
 技術を習得するための本は「エチュード」なのです。
 私はメソッド期とエチュード期、それぞれの目的をはっきり分けて考えています。メソッド期の間に技術的な無理を持ち込まないことは、エチュード期になってもきちんと譜が読めないような生徒などあってはならないことと同じくらい大切なことと考えています。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』では、2巻と3巻の中で、5つの音を音階として弾くことや、指の拡幅(指ひろげ)、指くぐり、 指ごえを体験(体得)できるように作曲・配列してあります。それらはスケール(音階)導入のための基礎という考えです。 その段階を経て、「エチュード」に繋ぎますが、そのときにスケール(音階)の基礎ができ上がっていることを目ざしている わけです。つまり、指ひろげ、指ごえ、指くぐりは、言わば「プレ・スケール」ということです。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』全3巻を終えた段階で「ブルクミュラー25の練習曲」や「ピアノの練習ABC」、「ストリーボック2つのやさしいエチュード(Op.63、64)」等に移行することで、読譜的にも技術的にも、全く無理のないスケール導入が果たせます。
 メソッド期、エチュード期、いずれの期においても、その演奏が「音楽的」であることを求めることがとても大切なことであるということは言うまでもありません。




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