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レッスンQ&A

Q12 『バーナム』を併用しても良い?

※『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に関する質問
Q12

『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』を導入からレッスンに使って、今、2巻の終わり頃まで進みました。
そろそろ『バーナム』などの、指のメカニズムのための教材を併用したいと考えていますが、どのようなタイミングで与えたらよいのか教えてください。

(回答:北村智恵)
→『バーナム ピアノテクニック』には、ミニブック(紫色の表紙)と導入書(オレンジ色の表紙)、そしてそれらに続く 第1巻(ピンク色の表紙)から第4巻(青色の表紙)、及び全調の練習(茶色の表紙)、と、合計7冊のテキストがあります。
 一番易しいのは「導入書」ではなく、「ミニブック」です。そのミニブックでさえ、最初の練習曲(グループ1の1「歩こう」)は、4分音符と2分音符、全音符が、同時に出てくる、異る音価でできた曲から始まります。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』は、導入のときから、「表現」のために必要なこととして、マルカート、スタッカート、レガート、そしてそれらの組みあわせによるアーティキュレーションの違い等を弾き分ける技術が身につくようにできている本ですから、本当はわざわざ2冊持たせる必要はないのですが(私自身が自分の生徒にピーターラビット・ピアノの本で レッスンするときは、この1冊の1ページだけで30分のレッスン時間が足りないくらいです。同じ曲でも、タッチやアーティキュレーションを変えて弾いたり、リズム変奏をしたり、ディナーミクを変えて弾いたり、 テンポを変えて弾いたりもするので、必然的に指のメカニズムも育ちます。)それでも、あえてバーナムを使いたい人は、『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』1巻で、タイを習い、2拍・3拍・4拍の概念が育ち、拍子記号とその意味を習った頃から、バーナム・ミニブックを導入し、丁寧に進んで行かれたら良いと思います。バーナムにおける「歩こう」はマルカートのタッチで、「ホッピングしよう」はスタッカートのタッチで、「ころがろう」はレガートで弾きます。「まりをつこう」はアーティキュレーションの練習です。『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』では2巻に入るまでにポリフォニーを聴き分け、弾き分けるための完全な耳と技術ができ上がって いるはずですから、バーナム・ミニブックのグループ1の6で2声部のバランスの聴き分け・弾き分けは当然できると思います。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』2巻で初めて片手の中で2つ以上の音を同時に弾く「和音」を習いますから、バーナム・ ミニブックのグループ1の8「深呼吸」をその時期に合わせて練習させます。そしてその次の曲(9.)の最初の小節の弾き方 (音を出さずに鍵盤を沈め、最後まで押さえ続けるという弾き方)は、『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』でも、ちょうど、 次のページ(「とおい国のおはなし」)で習う「角音符」の表示法と同じ弾き方なので、説明しやすいと思います。また、その次の曲(「ハンカ・マンカのいたずら」)で2度音程の和音の書き方を習ったとき、バーナムの11「長グツはいて水たまり を歩こう」を同時進行することができます。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』2巻、「しずかなみずうみ」で、8度(オクターヴ)音程をレガートに弾く課題に直面する頃には、バーナムでもグループ3の1が同課題として練習できますし、「しずかなみずうみ」で、「半音」「フラット」を習った直後に、バーナムにもフラットが出てくるので(グループ4の4と6「くもりの日の~」)理解を補完できます。どちらの本も次のページにシャープがでてくるので、進行具合もタイムリーです。指くぐりや指の置き換えに関しても、どちらも その直後に出てくるので同じ課題を深めることになります。
 『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』2巻で8分音符を習ってからバーナム・ミニブックのグループ5に入ると、それも 8分音符への理解後、指の訓練ということに繋がり理想的なレッスンができます。
 バーナム・ミニブックの続きは「導入書」(オレンジ色の表紙)ですが、バーナム・ピアノテクニック、『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』、いずれに対しても内容と指導のポイントを、深く見きわめ丁寧に指導していなければ、2冊合わせて効果的に レッスンすることはできませんし、また、その程度では、本を増やしたり、ページだけたくさん進んでも、生徒自身には何の力にもならないということを、指導者はいつも、肝に銘じていなければならないのです。
 使うなら、バーナム・ミニブックを、『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』2巻の初めから共通性を持たせた進度で、効果的に使って下さい。




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