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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

レッスンQ&A

Q10 別のメソッドから替えるときの注意点は?

※『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に関する質問
Q10

よその教室で、グローバー教本の3巻まで習った生徒が転入してきます。
私は『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』に替えたいのですが、どういう点に注意して、何巻から持たせたらいいでしょうか?

(回答:北村智恵)
→「グローバー・ピアノ教本」は、その指導理念や実際の内容に関しても、基本的には『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』と同じ方向性を持つメソードです。
 1979年5月に東亜音楽社から初めて出版されたとき、私は、出版社からの依頼でグローバー先生にもお会いし、内容を 納得した上でこの教本の普及に努力するべく、全国あちこちで私自身が講座を引き受けていたほどですから。転入してくる 生徒さんがバイエルで習っていなくて良かったですね。
 さて、グローバーでは、1~3巻で、フレーズやフレージングを認識して弾くこと、いろんな調の長・短音階、長・短和音を体験し、タイトルにふさわしい音でふさわしい表現をすること、臨時記号・調号、共にシャープやフラットに早くから馴れること、8分音符や3連符、和音、ダンパー・ペダル等も体験し、ハイドン、グリーク、カバレフスキー等の小品も弾いていますから、少しフィード・バックさせて(本が替わったとたんに難しくなったと思わせないことが大切)『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』2巻の最初 「ピーターとベンジャミンのおはなし」から、つまり、①ポリフォニーの強化 ②同じ曲でもタッチやテンポを変えて表現内容を 変えて伝える体験 ③現代奏法(倍音利用の音楽)の知識(角音符と奏法)等を、余裕を持って弾いていけば良いのではないかと思います。
 グローバーには、ドリルブックや併用曲集があり、コード・ネームや調号も理論としてマスターしなければならず、また、導入も4分音符と2分音符が同時に出てくるリズムから出発するので、拍節感の定着や2分音符、付点2分音符、全音符、 等の理解に無理がなかったかどうかを確認して、まずは、「楽しく弾く」「音楽体験の優先」「たくさんの本を持たなくても、1曲を深く学ぶ」ことの大切さを、フィード・バックして教えてあげて下さい。つまり、音楽とは何か、という本質を伝え、ピアノの習い方や練習の仕方を伝え直すつもりでレッスンに臨まれたら良いと思います。要は、元の本の長所・短所を知り、導入の特徴や進め方の特徴をきちんとアナリーゼすれば、どの本からでも移行可能ということです。併用曲集として使う場合も同様です。




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