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ムジカ工房は、音楽教育家・北村智恵をサポートする、小さなアトリエです。
北村智恵ピアノ教室、コンサートの自主公演、ピアノ指導者セミナー開催等、行なっています。

指導ポイント

1巻 ぬきあしさしあし/いばってあるく/あっおともだち!

ぬきあし さしあし(P.38)
 サブ・タイトルとして「たしかめテヌート」と書かれているように、8小節のすべての音符にテヌートがついていて、1音1音たしかめるように(フレーズとしてではなく)、1つ1つの音にこだわって弾く。一般にテヌートというと(楽典の本などでは)「その音を充分に保つ」と書かれているが、それは子どもに理解できる説明ではない。(大人にも!)1つ1つの音に心を留め、具体的に言うと、出した音をぎりぎりの長さまで伸ばし、次の音を出す直前に切って、次の音をまた改めて弾く。――レガートのように繋がってしまうと1つ1つの音にこだわったことにはならない。
 音楽とは、基本的にはフレーズとして流れフレーズとして聴くものであるが、テヌートのついた音は、フレーズの中でも、特別、その音1つ1つに意味があったり、こだわりを持つべき音なので、「その音の長さを充分に保つ」という説明ではその最たるものはレガートとなってしまうので、レガートとはニュアンスが違うということを指導者自身の実演で示してほしい。
の音の長さが   であったとすれば、は  のように、薄い紙1枚で仕切るようなつもりで弾く。もちろんノン・レガートでもない。「切る」と「仕切る」の違いでもあるが、要は「長さ」よりも、1音1音への「こだわり」が必要なこと (=フレーズとして聴き流さないこと)を子どもたちに伝える。

いばってあるく(マルカート・マーチ)
 P.36-38は、すべて同じメロディーなので、テンポの変化やアーティキュレーションの違いで表現内容が異る曲を連続して弾いてきた。この曲も全く同じメロディながら、1つ1つの音をはっきり弾く、つまり「音質」へのこだわりが求められる。前曲(テヌート)の場合はフレーズとして聴かず1音1音改めて聴く(弾く)が、この曲はタッチがマルカートであるだけで、音楽は、4小節単位でフレーズとして聴かなければならない。ここまで進んだら、P.36-39の6曲をABCDEFとするとき、AB、CD、ABCD、EF、ABCDEF、EFE、FBEAなど、いろいろな組み合わせでヴァリエーションのように切り換えながら繋げて弾くことで集中力を養ったり、それぞれの技術的なこと(タッチの弾き分け)が、より確実に身につく。

あっ おともだち!(P.40)
 歌詞がついていることの意味を考える。①フレーズを判断させる。(1・3小節は外からやってきた「おともだち」がドアをノックする音) ②2・4・5~6は家の中にいる者(ピーターのきょうだい?)の声。③1・2小節、及び3・4小節はそれぞれ呼応。ただし2小節目で返事をしているのに3小節目でさらにノックしているのはなぜかということを考えさせ(問いかけ)お互いに「相手に聞こえなかったのかも?」という想像で2回目の呼応(3・4小節)の強弱を自分で考えさせる。5~6はワン・フレーズで弾き、7~8小節は手が替っても途切れないよう同様に。書き方の異るD音(同じ音)への理解は、加線の認識度が決め手。2・4・5~6・8小節の音を2オクターヴ下の位置で指示し熊の家としたり、3オクターヴ下で象の家と想定して弾くのも楽しく、また、手を交差させ右手をオクターヴ上、左手を3オクターヴ上で弾いて小鳥の家とするのも楽しい。実はそれらは、両手のポジションが離れても同じテンポでフレーズ感を持って弾くという技術上のスキル・アップに繋がる。




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