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指導ポイント

1巻 ピーターのたいこ

ピーターのたいこ(P.26)
 日本語では「ピーターのたいこ」と付けられているが、タイトルの意味を、英訳が厳密に示している。
 つまり、"Peter's drum"「ピーターの(所有している)太鼓」なのではなく、"Peter is drumming"「ピーターが太鼓を打っている」とdrumが「太鼓を打つ」という動詞であることが、この曲の内容を示している。
 ♩ とで、拍節感を持ち"1音符1打鍵"、つまり打鍵する行為そのものが「一拍」という概念を動作で体験させる働きを持っている。そのためにも、テンポを、弾き始めから弾き終りまで、しっかりとキープして同じテンポで、同じ音質で「弾き通す」ことを徹底する。
 4小節目・8小節目の休符は、フレージングとして、はっきり息を吸う。5小節目・6小節目の休符は、リズムを構成するための休符なので、息は止めるだけ(吸わない)。最初の1曲目から「音楽」の中で呼吸することを習慣づける。(弾く前とフレージングの箇所でしっかり息を吸う。)
 この段階では音符の名称を教えない。従って拍子記号も数字を使用せず、のように、♩ を1拍とする2拍子ということだけ教え、認識させる。 ♩ (1音符)が1打鍵、つまり1回打鍵することが「1拍」という概念を「体験」を通して認識・定着させる。そのためにも ♩ との長さは厳密に、丁寧に。
 打鍵は必ず第3指から始めて、第2指、第1指へと移していくこと。ド=1と思わせない導入を徹底することで、「ピアノを弾く」ための要素(情報)の正しい認識を促す。
 1、何の音を  2、どの指で  3、どれだけの長さ  4、どのキー・ポジションで弾くか
という個別の要素(情報)を同時処理していくのが「ピアノを弾く」という行為であることを理解させる。
 「ド」という、たった1つの音でさえ、左右両手を用いて弾き、左手か、右手か、全く音を出さないか、この3種類のことで、リズミカルに弾き繋いでいって、体験・体得することは、いずれ音が増えていったときにポリフォニーにつながる、大切な体験の第1歩である。
① 均一な音を出す→ ② のくり返しで2拍子の拍子感を感じさせる、等の弾き分けも区別して弾けるようにする。
 指導者は、旋律をつけるときも、和音等で伴奏を入れるときも、常に拍子感を持って弾き、子ども自身が、いつも主役とは限らない(子どもが先生のテンポや強弱に合わせる)というスタンスを用意することを忘れないように。出てきた音を客観的に聴きながら常に音楽全体のバランスを考え、共に作り上げていくのが「音楽」というものである、ということを最初の1曲めに学ぶようになっている。




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